岐阜県の豊な自然の中で育まれた数多くの伝統工芸。
GIFUクラフトフェアでは、伝統工芸職人による技の実演やワークショップを開催してきました。
ここでは、岐阜で培われた伝統工芸の魅力をご紹介します。
自然豊かで冷たい水が豊富な美濃地方では、美濃和紙の原料となる「楮」(こうぞ)が良質に育つため、奈良時代より和紙生産地として栄えました。「美濃手すき和紙」は、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」の表彰状にも採用されるなど、日本が世界に誇る伝統工芸です。
美濃地方の豊富な竹と薄く質の高い美濃和紙を主原料とし、江戸時代から伝統的に受け継がれてきました。高度な技法と繊細優美な絵柄の美しさで全国にその名を馳せています。
1300年という長い歴史と伝統に支えられた美濃焼。食器類の生産量は全国トップで、シェアの約60%を占めています。志野、黄瀬戸、織部、瀬戸黒などが伝統的工芸品に指定されています。
江戸時代末期より今に伝わる伝統的工芸品。銘木イチイの中でも300~500年を経た貴重な材料を使用し、彩色は施さず、イチイの木目を活かして彫りあげます。「白太」と「赤太」の色味を活かした作品も魅力があります。
飛騨の山々から産出される良材と、飛騨の匠と呼ばれた職人たちの優れた技から生まれた工芸品。木地師の「木地づくり」と、塗り師の「漆塗り」という協同作業により完成する飛騨春慶には、 飛騨の匠の技が集約されています。
飛騨地方では約1300年前から「飛騨の匠」と呼ばれる優れた木工技術を持つ名工が造都や寺院を建立していました。今でも飛騨地方には多くの木工職人が集まり、匠の技が受け継がれています。
材料となる美濃和紙や竹、えごま油などが豊富なことから江戸時代より地場産業として栄えました。今もなお、岐阜市周辺では国内生産量の3分の2を担っています。
良質な焼刃土と水、炉に使う松炭などが揃う風土の下、鎌倉時代より刀鍛冶は始まりました。以来、伝統技能は現代の刀匠や刃物産業に受け継がれ、関市は世界でも有数の刃物産地となりました。
GIFUクラフトフェアでは、アクティブG 3階「studio record」や岐阜県内の工房がワークショップを開催。
「ものづくり」の楽しさを体感することができます。
アクティブG 3階にある、陶芸と木工のファクトリーを持った工房。ろくろ体験や、岐阜の木から彫って磨いて皿・スプーンを作るワークショップなど、気軽に楽しめるワークショップを開催しています。
クリエイティブな視点で飛騨の森に新しい価値を生み出すヒダクマが運営する「デジタルものづくりカフェ」。GIFUクラフトフェアでは、飛騨の木を使ったワークショップを通じて森や木、ものづくりを学ぶ機会を提供しています。
林業や森のデザインを手掛けるLOM。GIFUクラフトフェアでは、岐阜の木を使って楽器を制作するなど電子工作に挑戦することができます。
誰でも本格的な木工に取り組める会員制シェア工房。プロの設備と広い作業スペースの中で、スタッフのアドバイスの下、自由にものづくりを楽しめます。GIFUクラフトフェアでは、木工旋盤を使った本格的なワークショップを実施します。
郡上市で400年間続く「郡上おどり」に欠かせない「踊り下駄」を、郡上のヒノキを活用し、こだわりの鼻緒で作り上げる「メイドイン郡上」の下駄ブランド。GIFUクラフトフェアでは、自分でヒノキを削り、好みの鼻緒を付けて完成させる「MY下駄づくりワークショップ」の開催を予定しています。